今回は、どのような塾講師が良い塾講師と言えるのか、をテーマに話をします。 (大阪市中央区谷町7丁目教室、上町中学校に近いまこと塾)
- logheart
- 2023年8月29日
- 読了時間: 4分
更新日:2月22日

早速ですが上のテーマの、どのような塾講師が良い塾講師と言えるのか、の答えですが、それは授業のたびに変わっていく塾講師、が生徒にとって良い塾の講師だと私は思います。
一般の個別指導塾は、担当講師が3ヶ月から6ヶ月ごとに他の講師と入れ替わります。そのため、生徒と講師ともに担当替えが行われるたびに両者初めての対面を繰り返すことになります。慣れてきたころに担当替えが行われることが多いので、お互い残念に感じることが多い場面だと思います。
実は、その時に感じる残念に思った気持ちが今回のテーマの大事な部分に当たります。
一般の個別指導教室では抱えている講師と生徒が多いので、講師が初対面の生徒の初回の授業をする際は、ほとんど生徒の情報を与えられずに担当初日を迎えなければならないことが多いのが現実で、講師は担当初日から少しずつ生徒を知っていくことになります。
つまり、講師は生徒の担当替えが行われるたびに、一から生徒を知っていく努力を強いられることになります。
生徒も千差万別ですので、まったく勉強をしてこなかった生徒、伸び悩んでいる生徒、適当に勉強をしてきた生徒、真面目に勉強をしてきた生徒など様々なので、生徒への指導の仕方一つとっても本来大変な作業になります。一度担当したことのある生徒を再び見ることになっても同じで、生徒がどのような時間を過ごしたのか分からないので、初めて担当する生徒と同じように指導をしていかなければなりません。だから、講師には毎回根気と忍耐力が試されることになります。
もしこの時点で、どのような講師が良い塾の講師と言えるのかと誰かに尋ねられたとしたら、それは何度担当が替わっても、一から生徒のことを知って、目の前の生徒のために良い授業をしようと努力を続ける講師が良い塾の講師となるはずです。
その姿は生徒から見ると、指導方法を模索し、授業が少しずつ分かりやすくなっていく、自分のために変わっていってくれる先生に見えるはずです。
よって、授業のたびに変わっていく講師、が良い塾の講師になると私は思います。
もちろん講師がどれだけ生徒に柔軟な姿勢で力を尽くしても、何一つ理解をしてもらえない時もありますし、そもそも授業中は自分の事を放って置いてほしい、自分で自立してやっていきたいと考える生徒もいるので、生徒によって臨機応変な対応が求められます。
そのあたりが難しいところですが、生徒のために自分を変えていく気持ちが講師にあるかどうかを見抜くことが良い塾の講師探しのポイントになる思います。講師が生徒のために努力をし続けるからこそ、担当最後の授業で生徒から惜しまれる理由になるのだと思います。
ただ、念のために言っておきたいのですが、変化のない講師が全てだめだと言っているわけではありません。生徒の言いなりになる講師は良い講師ではありませんし、変化を嫌う頑固な生徒の前では意見を譲らず、頑固さで返すのも一つの指導方法と言えます。
しかし、頑なであり続けることは最良の策ではないでしょうし、押してもだめなら引いてみる精神を持って接していくことが講師には必要だと思います。それも一つの変化のはずです。
また、生徒のために変化をし続けるという事は、生徒のことを想っての努力でもあります。恩着せがましくなってはいけませんが、子供でも大人でも努力をしている人には敬意を払わなければなりません。
自分のために、見えないところで頑張ってくれている人に気づき、気持ちをお返しするというのは、思いのほか簡単な事ではありません。しかし、私は、そのような人がもし目の前に現れたら、その気持ちにできるだけ気づくようにしなければならないのではないかと思います。その相手を気遣う気持ちが、お互いをより良く知っていくきっかけになり、友好な関係を築くいしづえになるのではないかと思うのです。
そして、その心の豊かさが自分の成長にもつながり、人でも物事でも良い縁を引き寄せるきっかけになるのではないかと思うのです。

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