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 今回は、どのようにすれば子供たちは頑張ってくれるのか、をテーマに話をします。                              (上町中学校のすぐ近く、まこと塾大阪市谷町7丁目教室)

  • logheart
  • 2023年8月4日
  • 読了時間: 7分

更新日:2024年7月24日



 結論から申し上げますと、答えは、愛を持って接すること、になります。教育現場において、愛がなければ人は育たない、とはよく言われていることです。

 しかし、どのようにして愛を育み、子供たちに伝えていくのかが問題になります。愛にも様々な種類があると思います。

 先に悪い例をあげると、教育において、指導する側の自己愛が強いことが原因でうまくいかなくなることがあります。よく親が何となく日々を過ごしている子供に将来の不安を感じて、頭ごなしに子供を叱って、強く言って聞かせてしまうことなどがあてはまります。

 子供が将来について考えていない、ぼーっとした姿を見ると、親は不安に感じ、親自身の不安の解消のために、つい子供にきつく注意をしてしまう、といったことです。

 この注意が子供にとって的を射たことであれば良いのですが、そうでないのにもかかわらず、言い聞かせ続けると、その時は、子供は自分の事を心配してくれているのだと勘違いして、もしかしたら頑張ってくれるのかもしれません。しかし、親自身の不安の解消のために、子供に八つ当たりしているような言動は、結局子供のためにならないことが多く、ただ疲弊させて、やる気を失わせてしまうだけになると思います。

 しかも、子供が従順な性格であった場合、頭ごなしに言い続けることで、自分で考えることをやめてしまい、ただ言われる事を待つだけの人間になってしまう可能性さえあります。当然それではいけません。

 ただし、人として道を踏み外すような行動や、取るに足らない問題などは、気にせず厳しく注意をすれば良いと思いますが、そうではないのであれば、できるだけ子供と寄り添い、一緒に考えて、本人なりの結論を出させなければならないのではないかと思います。

 一旦こちらの感情を抑え、子供に自分で考えるように促し、子供なりの考えや結論が出るまで待つ。そして、正しい正しくないにかかわらず、一緒に忍耐強く考え向き合う。そうすることで子供の自立心が養われるのではないかと思います。

 しかし、口で言うことは簡単なことですが、誰もがつい口を出してしまい、本人のやる気を奪ってしまうようなことはよくあります。↓

 では、どのようにして大人は気持ちを抑えて子供に接していけば良いのでしょうか。これからお話しすることは私の自論ですが、教育というのは家庭だけはでなく、教育現場においてもボランティアの要素を持っており、このボランティア精神をもっと出してみれば良いのではないかと私は思います。

 子供は自分の商売道具でもなければ、所有物でもありません。自分の生徒であっても、自分の子供であっても、自分の理想を叶えてもらうために存在しているわけではありません。

 塾の仕事で子供に思い知らされたことがあります。授業での話ですが、子供は最初、初対面の先生の言う事をとりあえず信用して話を聞いてはくれますが、お互い知り合って間もないので、生徒への気遣いを怠ったり、生徒のことを何でも分かったような気になって油断すると、たとえ生徒の成績を上げるために、どんなに裏で頑張っていたとしても、生徒は自分一人で頑張った成果だ、などと主張し、手痛いしっぺ返しをくらわされたことがあります。

 これは子供が自分のことを分かってくれているはずだとたかをくくり、コミュニケーションを甘く見た結果といえます。自覚のないままに、子供との信頼関係を築くことを疎かにしてしまったために、このような結果が出てしまったのだと思います。頑張ったのは自分だけだと言う生徒にも問題があるのかもしれませんが、仕事現場である以上、先生側の配慮が足りなかったことが原因であるといえます。

 私も、塾の先生を始めた頃はそれなりに理想を抱いて指導をしていましたが、理想と現実の壁を思い知らされることが多々ありました。自分の理想を生徒に押し付けるような指導をしてしまっていたのです。どこかで子供を自分の所有物であるかのように思い込んでいたのです。「頑張っている私のことを分かってね」「あなたのために頑張っているのだから、私の言う事を聞いてね」「私の気持ちを察してね。そして、私の気持ちを裏切らないでね」 「私のために結果を出してね…」などとやりたい放題でした。少し極端に書いている部分もありますが、心に引っかかる親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。子供からすると人権侵害だと思います。いつか我慢の限界が来てしまうのも無理はありません。

 しかし、教える側は暮らしを立てることや雑務でいっぱいいっぱいのため、状況が悪化していることに気付けないのです。私はあなたのためにこれだけ頑張っているのだから、子供の方が親や先生側の頑張りを察するのが当たり前だ、などと勝手に思い込んでしまい、大事なことを何も伝えず、身勝手で、想像力が欠けた接し方になりがちなのです。日々の忙しさに追われて、気持ちに余裕が持てなくなり、本来しっかりお互いに膝を突き合わせて話をしなければならないことを飛ばしてしまい、

思いや本質からずれた状態になってしまうのです。

 もちろん、子供のことだけを考えて正しく物事を伝えたとしても、屁理屈を言うような子供もいます。そのあたりは相手の狡さを見抜いて注意をしていかなければなりませんが、教える側としては自分本位にならないように気を付けたいところです。↓



 そこで、教育現場において私が思う、自分本位の指導に走らないための方法は、今の指導技術よりも上を目指していくことに集中する、ということでした。

 私は、自分の指導力が子供たちの役に立つと信じています。そして、私はこれまで努力して培ってきたものを毎回授業で全て生徒の前で包み隠さず出し、そこからさらに努力をして変わっていく姿を生徒に見せてきました。授業が終わった後も指導内容に誤りがなかったか確認し、授業前も以前より良い指導になるように準備をし続けました。

 生徒にその裏の姿を見せたことはありませんが、見えないところで頑張ったことでも、その努力が生徒のためになるものであれば、子供たちに必ず伝わります。この先生は自分のために一生懸命やってくれている。自分自身の事を差し置いて背中を見せ続けてくれている。これが子供たちに響くのです。

 私は親になった経験がないので、大きな口を利くことはできませんが、皆さんもどのような事でも良いので、少しでも子供の役に立つもので、なおかつ自分自身が向上心を持って努力を続けられるようなことがあれば取り組んでみてはどうかと思います。子供は必ず頑張っている背中を見ていると思います。

 例えば、子供や家族のための編み物の練習でも良いと思います。たまには、料理の本を読んでレシピ通りに出してみるなど、皆さん自身の生活の中で続けられそうなことがあれば、何でも良いと思います。ただその時に、黙って頑張り続けることを意識してください。自分の中でゴールまで完結させることを目指してください。頑張りをひけらかしたりしてはいけません。自分が頑張っているからあなたも頑張りなさいと、遠まわしにアピールするのもだめです。自分のためにやっているのだと努力に集中してください。黙って頑張るのです。それはいつしか自分のためだけでなく、周りを動かす力になると思います。私はそのようにして努力をし続けて、ある塾でNo.1の評価をいただきました。基本は見返りを求めない大きな愛情だと思います。

 私は子供たちが、先輩の本当に頑張っている姿というものを見たいと期待しているのではないかと思うのです。尊敬する先輩たちに、先に道を切り拓いてもらい、そのカッコイイ姿を見させてほしいと期待しているのではないかと思うのです。だから、私はその気持ちに応えるために、先に頑張る姿を見せて後輩を引っ張るべきではないかと思うのです。それこそが子供たちに対する何よりのメッセージになると思うのです。



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